というわけで(どういうわけだ、)なんか広い和室(って言ってもこの時代じゃ洋室なんて早々ない)につれてこられた。

沖田は誰かを呼びにいったただいまこの部屋にいるのは俺と見張り?をしているらしいさっきの天然野郎、それに何かの視線だ。

他の小説(←オイ)ではどうか知らないが、たとえ御曹司で武道を心得ていても所詮現代っ子の俺には映画やアニメのように「誰だっ(シュパッ)」みたいなことはできない。

新撰組のことも妹が話してたのを右から左に流してただけだし、
名前くらいしか知らん。ドヤァ←

そもそも俺はまだ高2だ。日本史を選択しててもまだそこまでは習ってない。
さて、これからどうするか、

犬「なあ!」←

「ん?どうした、犬」←

犬「いっ犬!?おっ俺は藤堂平助ってんだ!お前は?」

「ふーん、藤堂犬かぁ、俺は雪紫 伊留だ。」

藤「だからさっきから犬ってなんだよ!」

あぁ、いやだったのか、冗談のつもりだったんだが...

顔を赤くして地団駄を踏んでいる藤堂を眺めていると急に身を乗り出してきて

「じゃあさ!いっ伊留って呼んでいい?」

ときいてきやがった、

くっ!まぶしい!藤堂よ!そのまぶしい笑顔をこっちにむけてくれるなぁぁ!現世でコミュ障だった俺には眩しすぎるっ

藤「?どうしたんだ?」

「あっあぁ、いいぞ、よろしくな藤堂」

別次元に意識が飛んでいたおれは当たり障りのないことを言ってやり過ごそうとしたが、藤堂は不満そうな顔をした

?何か変なこといったか?

藤「平助!平助って呼んでよ!」

...そうか、相手が心を開いて歩み寄ってくれているのにこっちがそれじゃ失礼だったか、

「クッすまない、じゃ、あらためてよろしくな、平助」

平「!おう!!」