はぁ……俺ってばなにしてんだろ。
昇降口で陽莉を見失って、焦って陽莉を探して……やっと見つけたと思ったら赤くなって梶原と話していた。
それを見たらなんだかイラッとして……アイツに見せつけるように抱き寄せてキスしたんだ。
梶原のあのなんとも言えない顔を見たら、楽しくて仕方なかった。
「じゃ、わかんない問題とかあったら気軽に聞いて?わかる範囲で教えるよ」
「ほんとに!?ありがとう!」
……そして今現在。
俺はまたイライラしていた。
陽莉……どんだけアイツのこと好きなんだよ。
諦めるんじゃなかったのかよ。
陽莉が梶原に笑顔を見せる姿に、俺のイライラは増す。
なんだよこの気持ち。
これじゃまるで陽莉を好きみたいじゃねぇか。