ケータイ小説 野いちご

光のもとでⅡ

ふたりの関係
Side 翠葉 05話

 テストから一週間が過ぎ、ぼんやりと思う。全国模試が終わった途端にツカサと会う機会がめっきり減った、と。
 毎日のように試験勉強で顔を合わせていたからそう感じるだけなのだろうか。
 移動教室のときやクラスから出るとき、いないかな、と周りを見回すけれど、一度として見かけることはなかった。それこそ、生徒会の集まりでもない限りは学校で会うことがない。
 一年のとき、毎日のように会えていたのは、校舎が同じであり、さらにはツカサがうちのクラスへ来てくれていたからだったのだ。
「ちょっと困ったかも……」
 ツカサ欠乏症になりそう。どうしよう……。
「どうかした?」
 夕飯を食べにきていた秋斗さんに覗き込まれてびっくりした。

< 45/ 1333 >