ゴールデンウィーク三日目は学校の宿題をしたりピアノを弾いてのんびり過ごし、夕方には久しぶりにツカサへ電話をかけた。
「試合、明日だね」
『あぁ……』
「がんばってね」
『それ相応に……』
「ね、今年も試合が終わったらうちに寄っていかない?」
『なんで?』
「なんで……なんで、か――。うーん、理由はとくにないのだけど、お昼ご飯を食べに……かな?」
『別にいいけど……』
「じゃ、決まり」
 私たちは待ち合わせ場所だけ決めて電話を切った。