「わたしはあなたが好きなの。」

「俺もお前が好きだ。」

「でも…あなたとは付き合えないの。」

「どうして!」

「どうしてでもよ!あなたを守りたいの。」

…い…

「俺はそんなお前を守りたいんだよ!」

…お…い…

「なによ…。なんで。」

「俺がお前に守られるなんてたえられねぇ。そんなことするより俺と生きよう。俺がお前を一生守るから!」

「ケン…。」

「アイ…。」

…おい…

…おい

「おい!」

「うわぁ!」

「お前さぁ…客の前で漫画だきしめて寝るか?普通。」

眠たい目を一生懸命こすって確認。

今、目の前にいるちょームカつくこの男はわたしの幼馴染…。

「いいでしょ。あんたはわたしにとっては客じゃないから…。」

「おい。それはないだろ。お前が宿題の答え教えろっていうから来たんだろうが。」

「しっ、知らないわよ!」

そう言うと、あいつはわたしが抱きしめている漫画のタイトルを見た。

「許されざる愛…ってお前…」

「ちょっと笑わないでよ!」

わたしは恥ずかしくなった。