茉由から聞いた話だけでは不十分なので、菅谷は知り合いの刑事を訪ねていた。

「お久しぶりです、合田刑事。
早速ですが、XXマンションでおきた事件についてなんですが…」

「俺は2度と会いたくなかったんだがな。
まあいい、どうせ自殺と判断された事件だ。
資料を見せてやろう。」

「先生、合田刑事とはどういう関係なんですか?
あまり親しくは無いようですが…」

「そうかい?
とても仲がいいと思うんだが。
まあ、あえて言うなら、彼が昇進出来ないのは私が懐いているからだと噂されているらしい…」

「先生昔何したんですか…」

「まあ僕の事はどうでもいいだろう。
事件の内容はナレーターに任せて僕たちは資料を読んでるフリでもしていよう。」

「まだ、前に貶された事を根に持っていますよね。」