ケータイ小説 野いちご

嘘の恋

喧嘩

「おい、どーゆうことだよ!これ。」
私と拓巳先輩は学祭が終わったあと帰り道のマックで話していた。
「ちょ、なんで人の携帯みてんの??返してよ!!」
ありえない。人の携帯見るなんて。どういう神経してるのよ。
「は??じゃーこれなに?奈緒とのラインで『颯馬と一緒に帰っていいことあった??♡あんたたち今日いい感じだったじゃん♪』ってどういう意味?」
ヤバイ…消すの忘れてた。
「これは、ただ帰る方向が同じで。」
「は??颯馬ってだれ?なに、いい感じって。そーゆうことかよ、あの日先帰れって言ったのはこいつと一緒に帰るためかよ。そーだろ?」
「ちがうよ!これはたまたまで。一緒に帰るつもりなんて。」
こう言ったってムダだとは思っている。というか実際ムダだった。その日の帰りは一言もしゃべらなかったし、当分距離を置くことになった。
きっとこの方がいいのかもしれない。
私の心のなかには『別れ』という言葉が芽生え始めた。

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