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はっ!



いかんいかん!


こんな外で寝てしまうなんてあたしの美貌で襲われてしまうぅ〜……



……と心の中で茶番劇をするあたし



虚しくなるからやめよっと……ウンウン



知ってるよ?自分の顔のブスさくらいウン。



あたりを見渡す。





もう真っ暗だ……

……怖いくらいに……



志乃「いま何時だろ……」


防具入れの中からスマホを取り出した



時間は1時




志乃「ええええええええ!!!!!



いちじぃぃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ?!」





目ん玉飛び出る勢いで目を見開いた




なんてこった、いつまで寝てたんだあたし




そそくさと立ち上がり歩き出す



…………てか……………………ここどこ……?


冷静になって気づいた

さっきのお店がない。




そして電柱がない。



電灯がない。




アスファルトがない。





…………車が……人が……だれも通らない……





志乃「…………な…………に…………?」





全身の毛が、ざわざわと逆だつ。






此処……山道……??





あたしの脳みそがフル回転する。



そして、その結果。


志乃「拐われた?」




あの時きっと自分は誰かに襲われたんだ……


それでこんなところに……






そう思うと居てもたってもいられない!

志乃「(はやく逃げなきゃ……!!!)」



そう、あたしを拐ったであろう犯人にみつかる前に…………!!!!




志乃は夜道を走り出した。