ガララ_とドアが開いた音が合図とばかりに閉じていた瞼がゆっくりと上へあがる。 覚醒したての意識は現実と夢の狭間でほわほわとどちらに傾くのかを待っていた。 シャッという音と共に、白いカーテンが揺れと人物と白以外の背景を瞬時に映し出す。 「クミ、起きてるか?」 「ん…。」 「まだ夢側?じゃ、起こしてあげるよ。」 ギシッとベッドが軽く軋んだ後、耳元で囁かれた吐息がくすぐったい。