「…い、おい。クミ、起きろ。」 「…ん。も…ちょ…い寝…る…。」 「バカか。遅刻すんだろーが。起きろ。」 「あっ…。それ取っちゃやだぁ…。」 「なら、起きろ。」 「…解ったからミーちゃん返してよぅ。」 俺の大事な抱き枕、ネコのミーちゃんの首をこれでもかってぐらい締めながら言う姿は鬼だよ、泉李…。 生きてるネコなら間違いなく逝ってるよ? 「…ほらよ。先に母屋行ってるから早く来い。」 「…ん。」