青葉が京に来て数ヶ月が経った。 京に来た頃と比べ、肌寒い季節になった。 「城崎さん」 掃除をしているとき、誰かに呼ばれた。 振り返ると、 「近藤様」 局長の近藤だった。 「実はな、近々新しい隊士が江戸から来ることになったんだ。それで、才が立つ人だから、あの、それで、気を悪くしないでほしいのだが、えっと、」 「愛想良く接してやってくれねぇか?」 途中で、誰かが近藤の声を遮り続きを言った。