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幕末カレシ~新撰組に飼われた蝶~

冷たい雨


新撰組と暮らし初めて1ヶ月がたった。
毎朝みんなが食べる朝食を作ったり、
掃除をしたり、
土方さんが「もしもの時だ。」と護身術や剣術を少しだけ教えてもらうようになった。

「いつも忙しいのに付き合ってもらっちゃって...すみません土方さん」

「気にするな。俺達はお前を必ず守る。けど、いつ何が起こるか分からないからな」

私は今日も、土方さんに稽古に付き合ってもらっていた。
"鬼の副長"なんて呼ばれているけれど、そんなの嘘なんじゃないか、と思うくらい人思いだった。

「...空が曇ってきましたね。今のうちに買い出しに行っておかないと」

上を見上げると、朝は覗いていた太陽は雲によって隠され、灰色の雨雲が広がろうとしていた



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