「…しん……起きてください!神季君!」

誰かの声で目を覚ます。

「……ん、朝?」

朝なんて、凄く久しぶり。

じゃなくて!

僕は、ガバッと起き上がる。

一瞬、想夜かと思ったが…

目の前に居たのは、沖田総司だった。

「何だ……沖田か。」

「沖田か。じゃないですよ!」

何?朝から何なの?

「早くしないと、朝餉食べそこねますよ?」

朝餉?

あ、朝ご飯の事か………。

僕、夜の仕事ばっかで、朝はいつも寝てるから、朝ご飯なんて久しぶり。

多分、朝日とか見たの三年前ぐらい?

「……黒猫はどこですか?」

僕は、布団から出ながら沖田に聞く。

「ん?あぁ、ニャンコなら土方さんの所。」

え″?

黒猫をニャンコと呼ぶの?

って、大事なのはそこじゃなかった。

「なんで、土方さんの所へ?」

なんとなく、沖田に聞く。