私は毎日、一真の家に行った

一真が私の居場所みたいなものだった

今も一真の家へと向かっている


「一真」

いつものように一真の名前を呼ぶ

「愛菜〜」

いつものように私の名前も呼び返す

「今日俺の弟くるんだよね」

一真、弟いたんだ
すごくかっこいいんだろうなぁ
そんなことを考えていた時だった

ガチャ

ゆっくりと開くドア

「兄貴、漫画どんだけ置いてってんだよ」