静かな屋敷に、その声は響いた。


「祷が樹海側に連れて行かれた!?」


月影の悲惨な声が、響いた。


「祷が樹海側に…こちらから、話し合う」


泉の怒りを秘めた声が、響きその場は静まり返った。


今、一室に泉と要と月影、登美男と綾がいた。


空海と響は、怪我のため不在だった。