時が経つのは早いもので。


″落ち着いて一本取るぞ!″

″戻れっ!″


初夏の涼やかな気候とは裏腹に、風ヶ丘体育館は熱気に包まれてた。


…今日は女人禁制じゃないのね。


だれを見に来たのはおおよそ予想つくけど、女の子のギャラリーが声を大きく応援をしてる。


早川先輩はそんな中、時折汗を拭っていくつもシュートを決めていた。


「本当に上手なんですね。」

「中学はエリートの集まるチームに入ってたからね。」


女の子たちから少し離れたところで見るあたしの横には、宮城先輩。


宮城先輩は早川先輩と幼稚園からずっと同じなんだって。


なんかそれって、すごい。