「湿布くっせ…」

俺は今、病院にいる

ここの病院は、家から遠い

けど、監督の勧めで来た

この間の練習で、足を少し捻ってしまった




後、弱2ヶ月で大会。


俺は二年生だけど、一人だけスタメンに選ばれている


ありがてぇ話だ


先輩達に迷惑かけるわけには いかない。


だから、少しでも早く良くなればと思って、こんな遠くの病院まで来たわけだ





「日和ちゃん、ゆっくりね〜
焦らなくても屋上は逃げません!」



「はいはーい!」




…え、日和?日和ちゃん??


まさかな、日和ちゃんなわけ。


パッ


「…日和ちゃん。」



日和ちゃんだ!


日和ちゃんは、泣きそうな顔をしてる




一体何で日和ちゃんは、こんなところへいるんだろう。



「奏くん…
どうしてここにいるの…?」


「日和ちゃんこそ!一体なんで?」


「…奏くん、少し話さない?」


「…おう」