【羽珠side】
春のポカポカした空気と陽射しが気持ち良くて、昼休みは窓際で皐月と日向ぼっこ。
窓から見える桜の木は、桜がキレイに咲き甘い匂いがふわりと香る。
来週にはもう春休みか〜………。
1年って早いね。
「羽珠は神木と春休みの予定あるの?」
「残念なことに特に何も……。あ、皐月は岬と予定あるー?」
「まぁね。朝陽のバイト代とあたしのバイト代合わせて温泉行って来る」
「良いなぁ〜!!温泉!あたしも碧依くんと温泉行きたーい!」
「神木とか、ガッツリインドア派って感じだよね」
皐月の大正解。
碧依くんはインドア派だから、お家デートしかしたことないもん。
正直、外でカップルらしくデートもしてみたいけど、碧依くんといられるなら良いや!
「何二人で話してんの〜!楽しそうじゃーん!あ、ノロケ話か!」
「違うってば。今は羽珠と話してるから朝陽には用無し」
「傷付くー!イライラして、生理?」
「朝陽マジむかつく。温泉旅行チャラにするよっ」
「ごめん!嘘!皐月!」
皐月と岬って案外、ラブラブだよね〜。
羨ましい!