(二)
▽梓side
「どっか行くときは呼んでってあれほど言ってあったよね?」
『ごめんなさい……』
「両足骨折してて、他のところも酷いのに、歩けると思ったの?」
『………』
「無事な右手まで怪我したらどうすんの?もう何もできなくなるよ」
「桃李~、杏莉泣きそうだよ~?」
「そもそもね、絶対安静って言われてるのに動くなんて……」
あ、泣いた
涙をためていた銀の瞳から涙がこぼれ落ちる
それをみて、罪悪感に駆られたらしい桃李は顔を歪めた
網のネットをつけている杏莉の頭を桃李が撫でる
ケータイ小説 野いちご
黒の傀儡姫Ⅲ※修正予定
▼CHAPTER 5
▽5*2
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