〜莉愛 14歳の時side〜
『...なんだ。今日はこんな程度か。』
夜な夜な札幌という都会に出歩き
悪い奴らと絡む毎日
終電なんか乗らず朝帰りの日々
母は心配してくるがそれもウザったい
高井 莉愛(たかい りな) 当時14歳
母は保育士で、生活についてはとても厳しく
私はやってられなかった
幼い頃、両親は離婚をしており
どっちが引き取るかで揉めた。
どちらも引き取りたくなかったらしく
産んだからといって母に引き取られた
私に睡眠なんてものはない
母が寝た後に札幌に出かけ
母が起きる前に帰る
その短時間で私は夜の蝶となる
そんなつまらない毎日だった
あの日が来るまでは...