コンコン

「失礼致します。」

おばあさまの部屋に私は入る。

「君が理恵さん?」

私と同じくらいの歳かな?にこやかな微笑みを私に向けて聞かれた。

「あの…どちら様でしょうか?おばあさまのお知り合いですか?」

私が聞くと、おばあさまが

「このお方は優秀な会社の次期社長ですよ。貴方に紹介する為にわざわざ時間をさいて来てくださっているの。」

と説明してくれた。でも…

「何故私に紹介する必要が?」

そうだ。可笑しい。なんで次期社長さんが私になんかに…?

「あれ…?君のおばあさまから聞いていなかったの?」

「はい…」

「あぁ、貴方にサプライズをしようと思ってね。隼人くん。説明してもらえるかしら。」

サプライズ?私に?

「はい。

隼人と呼ばれた人は答える。

「はじめまして理恵さん。僕は桜井 隼人(サクライ ハヤト)です。貴方の婚約者とならせて頂きます。よろしく☆」

「こ、ここここ婚約者ぁ〜⁉︎」