朝、ゆっくり目を開けるとカーテン越しに太陽の光があたしの顔に振りかかり、その眩しさで目を覚ました。




「……んッ…」



…あれ、もう朝?

寝足りない…



「ふぁ〜…っ」




それもそのはず、昨日はあいつが家のそばまで来ていたから寝るに寝られず、結局4時まで起きていたのだから。




「今何時だろー……って、あらま。こりゃ今日は遅刻だ」





まぁいつもの事だから気にしてないけどね(笑)



そんな呑気なことを言ってるが只今の時刻10時過ぎ、授業はいつも9時からだからもうどう急いだって間に合うはずがない。





まぁ、のんびり気ままに支度でもするか!…っと、



「あー…今日はあんまりお腹すいてないから、朝食は抜きでいっか!」



今日”は“じゃなくて今日“も”何だけどね(笑)






いつもの様にそんなノリで独り言を言っていると…




プルルルッ プルルルッ プルルルッ




あの電話がきた。





「……」



プルルル プルルル プルッ…



そして…



カチッ…ピィー『…羽月俺だよ、どうして出てくれないの?俺はいつも君の事だけを見ているのに。羽月だって俺の事が好きなんだろっ?なぁ〜?』

「…ッ」



この電話は日に日に酷くなっていく。


最初はただのいたずら電話かと思ってた、けどある日こいつは言った…






『羽月、俺の事覚えてないのかァ?お前、毎日俺に言ってくれただろ?…大好き、結婚してってなァ!』



その時からこれはいたずらなんかじゃない、こいつはマジなんだとやっと思えた…