由美 side


「あの...本当にいいの?」


「いいよ。」


今私たちは一緒に帰っている。



「あんな目の前で苦しまれてたら、ほっとけないでしょ。」


「ありがとう。ふふっ」



なんか最近はじめくんと一緒に

いることが多いいな〜

少しは距離...縮まったかな?



「うっわっ...!」



「...危なっかしい。」


石につまずいて、転びそうになった私を

優しく受け止めてくれた。



「ほら...手。転ばれても困るから」


「へっ...。っ!?」


どういうこと?と考えている間に

私の手ははじめくんの大きい温かい手に包まれていた。