次の日、いつも通りに登校したあたしは・・・・・・


生徒玄関の自分のロッカーの前で、途方にくれていた。


あたしのロッカーの隣は、大森さん。


その大森さんが、今・・・・・・。


自分のロッカーの扉をガバーッと全開にして、ご使用中・・・・・・。


つまりあたしのロッカーに、大森さんの扉が完全に覆いかぶさってるわけです。


はい。あたし、使えません。


しかも、おそらくこれは彼女、ワザとやってます。


大森さんは、祐輔のことが好きなんだ。


あたしの知るところ、これまで三回は告白して、そのたびに玉砕している。


普通は一回。


頑張っても二回ぐらいが限度だと思うんだけど。


大森さんは、三度目を断られても、まだ諦めていないらしい。


不屈の闘志で、四度目を狙っている。


かなり気が強いタイプなんだと思う。


美人だからプライドも高そうだし。


その気の強さと、傷つけられたプライドの矛先が、あたしに向かっているわけです。