太陽が眩しいけれど、空気は澄み切っていて、未だに肌寒い。
もうすぐ冬も終わるというのに、この気温はありえないと思う。
それでも以前よりはいくらかマシだから、なんとか外出ができる。
あれから、8ヶ月という長いようで短い時間が過ぎた。
翔以外のみんなには、私が死んだことになっているから、きっと驚くだろうな。
早く会って驚かせたい気持ちからか、自然とハンドルを握る手に力が入る。
そのせいでスピードが増し、冷たい空気が刺さるけれど、慣れてしまえばどうってことない。