「・・・・ハァ・・・・ハァ・・・・・」



どうしたんだ・・・・?



「彩羽!?彩羽!!」



胸に手を当てながら、ナースコールを押す彩羽。



『どうしました?』



機械を通して優しい口調の声が聞こえた。



「彩羽の状態が変なんです」



中々文章にならない彩羽からナースコールを奪い、必死に助けを頼んだ。



『今行きますから落ち着いて下さい』



ナースコールが消えると、彩羽の苦しそうな呼吸だけが響き渡った。