The秋、と言わんばかりに紅葉の赤や銀杏の黄が目立つ。



「碧琉そろそろ誕生日だろ?」


「あぁー、そう言えばそうだな」



今年も彩羽が祝ってくれたりすんのかな。



「何が欲しい?」


「別にねぇよ」


「なんだよ、この幸福者が」



このこの、とか言いなが俺を弄ってくる拓海。



「碧琉先輩」



ドアの所で俺を呼ぶ愛しい人。