コンコン____



「はーい」



中からは明るい声が聞こえた。



「こんにちは」



「先輩・・・・・・。お久しぶりです」



俺の訪問に驚いている彩羽ちゃん。



「どうぞ」



近くの椅子に促され、腰を掛けた。



「調子は?」


「問題ないです」


「俺が来て吃驚(びっくり)したでしょ」


「はい。碧琉先輩に聞いたんですよね?」


「ごめん、俺が聞き出したんだ」


「謝らないでください。何時までも隠せませんから」



本当なら言いたくなかったんだろ?



今だって無理して笑ってる。



こんな笑顔誰が見てもそう思う。