ケータイ小説 野いちご

絶対的愛情

★★★




「浮き足立っちゃって、本当に分かりやすいよね」


「え?そんなことないよ?」


みなみに突っ込まれて、振り返る私はニヤニヤが隠せないまま。

くるっと一回転華麗に決めてしまった。


「何があるのか、しょうがないから聞いてあげる」


「へへ、実は今日3週間ぶりに会うのです」


やっと風邪も完全に治って、俊介から許可がおりたのだ。

ろくに風邪も治っていないような人とは会わないって、電話で言われてしまったから。

必死こいて治した。


「良かったね。風邪長引いてたもんね~…まったく」


「はい。以後気を付けます」


あー。ニヤニヤが止まらない。
なんて、単純なんだろう…私。



落ち込んだり喜んだり、相手の一言や行動に翻弄される私って…
周りはそれがいいんじゃないのって羨ましがるけれど、結果が良い方向に行くと確信がなければ楽しくなんてないんだよ…と思う。


それほど気持ちのアップダウンが激しいのは、彼を好きだという証拠でもあるのかな。

とにかく、今は何も深く考えず彼に会えることが嬉しくて仕方ないのだ。


朝の目覚めから、全てがキラキラと光って見えちゃう。気持ちが軽くて、仕事も不思議とうまくこなせて、笑顔が増える。


ただ、会える。その事実が私をこんなにも変えてくれる…




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