お母さんの話を聞いてから1週間が経ち、少しずつ自分の気持ちに整理がついてきていた。




「優衣ちゃん、おはよ♪」





「あ、おはよーー櫂くん!」




櫂くんとは相変わらず仲良く話す日々が続いている。



告白されたあとも各教科の先生の似顔絵を描いたノートを見せられ授業中に笑ったり、他愛もない話をすることができていた。







「今日3日だから出席番号3番の優衣ちゃん絶対当たるよね 笑」





「あー、そうだ、英語の先生って日付見て当てる人決めるんだ…。」




確か、、電子辞書使うって言ってたような…


あぁ!!!電子辞書カバンに入れるの忘れてた!
しかも英語1時間目だ…。





「もしかして、何か忘れた?」






「う、うん…。

ちょっと他クラスの子に借りてくる!!」





急いで教室をでて隣のクラスへ走る。


確か、2組も英語あったはず…。





2組にいる中学からの友達の美希ちゃんに電子辞書を借りようと思い、探すが見当たらない。




「あれー?いない…」





「植竹、お前うちのクラスの前でなにやってんの?」




「神崎…。」




「どした?」と首をかしげて優しく聞いてくる神崎。



「あ、あのね、電子辞書忘れちゃって…。
それで美希ちゃんに借りようと思ったんだけどいなくて…。」