「お母さんね、お父さんと付き合う前にずっと好きだった人がいたの。

…その人はすごく優しくて顔もかっこよくてスポーツもできてみんなの人気者だった。

同い歳はもちろん、歳上から歳下にまで幅広くモテる人だったのよ」





みんなの人気者でモテモテ…櫂くんみたい。




「その人と席が隣になったことがきっかけで、仲良くなることができて見事、お付き合いすることが出来たの。」




「お母さん、すごい。」




「でもね、付き合い始めて少したった頃からその男の子のファンの子達から嫌がらせを受けるようになったの。


…最初は靴を隠されたり、下駄箱に別れろって紙を入れられたりしてたんだけど、、


段々ヒートアップしてきちゃってね…。」




「その人に相談しなかったの?」




「しようかなって思ったんだけど、人気者の彼と付き合ってるからどこかで私は釣り合ってないから嫌がらせされても仕方ないって思っちゃってたのかな…?

だから相談できなかったの。」




「それで、ある日の放課後、ファンの子達から体育館裏に呼び出されて、いろいろ言われたんだけど返事をしないでいたら、怒ったファンの子の1人に叩かれそうになったの。


…そしたらね?その子たちから守ってくれた人がいたの。」