今も聞こえる荒い息遣い。

それは紛れもなく、美奈の横たわっているベッドの下の隙間から聞こえるものだった。

まるで獣のような、熱のこもった呼吸。

ベッドの隙間からこちらの様子を窺っているのた。

天井を向いたまま、美奈の心拍数は上がっていく。

緊張と、極度の恐怖からのものだった。