―…昔、昔

あるところにそれはそれはとても美しいお妃様がおりました

美を保つことがお妃様の生き甲斐でした

そんなお妃様の日課は


「鏡よ、鏡…魔法の鏡よ…この世で一番美しいのは誰だい?」


―と、魔法の鏡に尋ねること


『それはお妃様です』


魔法の鏡の答えにお妃様は満足そうに微笑みました