「そっ、そう言う朱史君は好きな人いるの…?」



何気無く聞いたこの言葉に、朱史君は顔を真っ赤に染めた。

聞かなければ良かったんだ。

朱史君を見ると、私は胸がモヤモヤして。

高校一年の夏、私は朱史君が好きだということに気が付いた。