彩「ん……?」




私は目を開けた…………




あれ?ここ、どこ?




私はゆっくり起き上がった




見慣れた家具………







私の、部屋?







健「おはよ。彩葉」




彩「へっ!?健真!?なんでいんの?」




健「忘れたんですか?僕と彩葉
同居するんですよ?」




彩「え?……でも、それは
帰ってからの話じゃ?」




健「はい?…だから、もう
帰ってきてますよ?」




彩「えっ!?うそ……あれ?
さっきまで、教室いたよね?」




健「教室……?あぁ、彩葉朝に
倒れてそのままいままで
寝てましたよ?」




彩「えっ!?うっそ!!!!!!
どんだけ寝てんの、私っ!」




健「はは……思い出したんですか?」




彩「うん、まぁ…あっ、ラブレター!」




私はラブレターのことを
思い出してかばんのところまで
急いで走った。




そして、時計を見た




彩「あ、もーすぐ来るよ」




健「え…?誰がですか?」




私はウィンクした。




彩「イケメンきょーしのにぃちゃん」




にぃちゃんっていうのは家庭教師。
私に勉強を教えてくれる
わけじゃなくて、勉強の仕方とか
いろんなことをノートにまとめて
くれる。それを、私があいてる
時間に見て勉強ってこと。




健「あぁ、家庭教師さんですか」




ピンポーン




彩「おっ、来た来た〜♪」




にぃちゃんとは大の仲良し♪




ガチャ…




彩「はろー!にぃちゃんっ!」




?「はろー彩葉」




健「あ、陣太さん、僕。
今日からここでお世話になります」




にぃちゃんの名前は
桜木陣太(サクラギジンタ)




陣「いーよいーよっ!僕も
いろいろと忙しくなるねー」




彩「あぁそっか!にぃちゃんも
バイト始めたんだっけぇ?」




にぃちゃんの足の上に
ぽんっと乗る。




陣「うん。1週間前にね」




健「あ、彩葉から聞きました。
酒屋さん、ですよね?」




陣「うん。そうだよ!
ところで、僕は彩葉から
君のことをあんまり聞かされて
ないなぁ…幼馴染としか
教えてくれなかったよ。
それで、2人は付き合ってるのかい?」




はははははぁぁぁぁぁぁ!?




彩「いくらにぃちゃんでも
そういう質問はゆるさんっ!」




私は近くにあった孫の手を
武器にして、構えた。




陣「うわぁぁぁ!びっくりしたぁ…」




健「ははは…なにいってるんですか
陣太さん。僕らはただの幼馴染です
ふつーに、家がお隣ってだけです」




陣「そっかそっかぁ…ところで
彩葉?それをおろさないか?」




私は仕方なく
にぃちゃんの顔の前にあった
孫の手をぽいーっと捨てた




健「彩葉。ダメですよ。物を
大事にしなくては」



あー、お母さんが旅行にいっても
こっちにうるさいママがいるー。




彩「あいあい。健真なんか
ちっちぇころから物は大事にって
落ちてるガラクタばっか拾って
やっぱ優しすぎるんだよー」




私はぽんぽんと健真の背中を叩く




健「だって!捨てられないん
ですもん(´-ε-`)」




彩「そんな顔したってだーめ。
ときには捨てる捨てない
決めなきゃっ!…ね?」




健「はい…」




なんでお説教してんだ、私w




そして、私はにぃちゃんに
目をやった。

すると……もうノートに全部
まとめて帰っていた。




彩「うっそ!?はやくね!?」




私は置いてあったノートを
まじまじ見る…。




彩「まー、いっか。ノートも
まとめられたことだしー
ラブレターみまーす」




健「僕も見たいです!」




彩「だめでーっす!」




健「なんでですかっ!」




彩「恥ずいじゃん…///」




健「なるほど…」




彩「にやにやすんなっ!!!」




健「隙ありっっっ!!」




パッと、私の手の中から
ラブレターがきえた。