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授業は意外と真面目。

なんだかよくわからない高校だった。


休憩時間にひそかに息をついて頬杖をついていると、周りにたくさんの人が集まって来た。


「ゆかりちゃんスタイルいいねー、なにしてるの?」

「や…別に。」

「えーね、今日遊ばなーい?
カラオケ行くんだ!」

「ごめん、私パス。」


化粧が濃くて香水の香りが強い彼女達を、私は面倒臭そうにいなした。


そんな子達に混じって無理やりニコニコ笑っているような子が1人。


化粧が濃すぎて、可愛い顔が台無しな感じだった。


…無理しなくてもいいのに。


私には関係ないけど。


それでも、その子の様子は私の目に鮮明に焼き付いたんだ。