それから2年。 私は高校2年生になった。 あの後世間体を大切にする親戚にイヤイヤながらも引き取られ、中学校を卒業。 高校に入学してしばらく親戚とともに暮らすも息苦しくて、居場所がなくて。 あの日から一年後の命日。 「百合さん、反対押し切って宗一郎さんと結婚なんてするから、バチが当たったんですよ。バカな……。」 親戚の叔母のその一言に、私は決意した。 「一人暮らしします。」