キーンコーンカーンコーン…

「お前らー、席つけー」

先生の声で、
生徒が皆席につく。

「今日は、転校生を紹介するぞー」

“転校生ktkr”
“この時期に転校生?”

ですよねー…。

普通に考えたら、
こんな時期の転校生なんて不思議だよね…。

「…僕、もう帰りたい…」

ガラガラ…

「おし。じゃ、来い」

「…え?」

と思ったのも、つかの間。

いつの間にか僕は、
教卓の前に立っていた。

「え…っと。はじめまして…?」

「「女子かっ!!!」」

ち、違いますぅううぅう!!!

「こら、お前ら。緊張して、話せないだろ」

いや、
僕がヘタレなせいなんですけどね!

「じゃ、自己紹介よろしく」

「え…あ、はい。」

黒板に名前書けばいいんだよね?

「えーと、楠原 弘です…」

「…だ、そうだ!」

じゃ、楠原。と言って、
先生が指示した席は教室のいちばん端の所だった。

「あの…。よろしく」

隣の席の子に挨拶をしておく。

「………。」

あれ…?
僕、無視された…?!

「…よ、よろしく…」

あ、無視された訳じゃないんだ。

「僕、楠原 弘。」

「…あ、私。 笹木 奈湖…です」

一応、名前を教えてくれたので
性格は良さそう…だよね。うん。

「…じゃ。これから、授業の説明すっぞー」



こうして、僕の新しい学校生活が始まった。