ケータイ小説 野いちご

生贄七人、ながし雛

プロローグ

 たん、といい音がして、矢が的の中心を射貫く。

「うわー、やっぱりカッコイイな。ねえ、志帆もそう思うでしょう?」

 比奈子はきらきらとした目でこっちを見る。

「うん、そうだね。三浦君ってカッコイイよね。真面目そうだし」

 今、私と比奈子がいるのは弓道場がよく見える図書室だ。

 ここは弓道場とちょうど向かい合う位置にあって、窓のところから弓道部が稽古しているのが見えるのだ。

「……やっぱり? そうだよね……三浦君、人気あるしさ」

 例えばバスケ部の丸木君とかサッカー部の大山君とか。わかりやすくカッコイイ人っていうのももちろんいる。

 バスケ部とかサッカー部とかは結構強くて、県大会でもいいところまで行ったりするし。

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