「両想いだったんだね…」

告白されたその夜、布団の中でニヤニヤが止まらない。

「疑ってごめん。恵太。

あ、でもあっちゃんのあの言葉、何と聞き間違えたんだろう…」

謎だらけではあったが、恵太のことはもうこれっぽっちも疑っていない。

いつも一緒に遊んでいた頃の可愛らしい恵太のまま、私のなかでは止まっていたんだ。

今じゃ見た目は髪に剃り込みを入れたりしている高校生、いわゆるヤンキーみたいに見える見た目だけど、

私の中では小学生のときの可愛らしい、いつもサッカーに誘ってきて、友達も少なくいじめられっ子の恵太。

弱いけど、心優しい恵太のまんま。

最近は好きより憎しみが勝っちゃってたけど、母の自殺に関わりはない!

そう信じたくなった。