ケータイ小説 野いちご

モテるんは俺の趣味やっ!

ありえへんやっちゃ。








「ミサキー?


今日、昼ごはん、いるん?」






日曜日の朝。




朝食を終えて洗面所で歯を磨いて、リビングに入ると、お母さんがキッチンから顔を覗かせて、あたしに声をかけてきた。




あたしはテレビの前のソファに腰かけて、顔だけキッチンのほうを向いて答える。






「あー、いらんいらん。


今日バイトやから」






「そ。ほんなら店の近くで食べるんやな」






「んー。ええ感じの喫茶店見つけてん」







お母さんがエプロンで手を拭きながら、あたしの隣に座ってテレビを見る態勢に入る。






「そぉなん? 喫茶店か。えぇなぁ。


こんどお母さんも連れてってや」






「んー。こんどなー」






お母さんと二人きりで喫茶店なんて、高校のころは考えられへんかったけど。




大学生になってからは、あたしの授業がない平日に二人で梅田まで出てランチしたり、土日に難波まで足を伸ばして買い物したり、わりとするようになった。








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