翌日。
ほとんど寝られなかったので、杏奈の頭はぼんやりとしていた。
今日は土曜日で学校が休みなので、本当に良かったと心から思う。
頭が重たくて、こめかみをおさえていた杏奈は、ハッとして、もしかして昨晩のあのメールは、他の人にも送られているのでは、と気付いた。
勇吾の顔がすぐに思い浮かび、胸が締め付けらたように痛い。
昨日は、自分のことしか考える余裕がなかったが、勇吾が大丈夫かどうか気になってたまらない。
杏奈は階段を降りると、最低限の身支度だけをして、家を出た。
勇吾に話をきかなければ。
向かいにある勇吾の家の門を開けて、震える指でチャイムを押そうとしたときだった。
ガチャリとドアが開き、勇吾が出てきた。なぜか、制服を着ている。
あっ、という顔を勇吾がした。
「今、杏奈の家に行こうと思っていたんだ。一花たちから連絡があった。昨日おかしなメールが届いたと……」
「やっぱり……」
杏奈は、口をおさえる。体の震えが止まらなかった。
「勇吾にもメールが届いたんだよね?」
ほとんど寝られなかったので、杏奈の頭はぼんやりとしていた。
今日は土曜日で学校が休みなので、本当に良かったと心から思う。
頭が重たくて、こめかみをおさえていた杏奈は、ハッとして、もしかして昨晩のあのメールは、他の人にも送られているのでは、と気付いた。
勇吾の顔がすぐに思い浮かび、胸が締め付けらたように痛い。
昨日は、自分のことしか考える余裕がなかったが、勇吾が大丈夫かどうか気になってたまらない。
杏奈は階段を降りると、最低限の身支度だけをして、家を出た。
勇吾に話をきかなければ。
向かいにある勇吾の家の門を開けて、震える指でチャイムを押そうとしたときだった。
ガチャリとドアが開き、勇吾が出てきた。なぜか、制服を着ている。
あっ、という顔を勇吾がした。
「今、杏奈の家に行こうと思っていたんだ。一花たちから連絡があった。昨日おかしなメールが届いたと……」
「やっぱり……」
杏奈は、口をおさえる。体の震えが止まらなかった。
「勇吾にもメールが届いたんだよね?」