「うぅ~……わぁっ!?」

「お、起きましたね」

目を覚ました私の目の前には、見覚えのある顔があった。

「あっ、あなたは…」

「あぁ、俺は島左近っていうんだ。殿、石田三成様の軍師だよ」

「あっ、左近!……様っ!」

島左近だとおおおおおおっ!?

あの三成様の軍師!

関ヶ原の戦いで最期のときまで三成様に尽くした猛将!

わあ~…かっこいいなぁ…。

でもさっき、普段左近って呼んでるから様を付け忘れそうになった…。

「いま、俺のこと呼び捨てにしようとした?」

「えっ!いや……そのお…」