懐かしい夢を見た。あれはそう…僕が小学1年の時だ。
僕は未だその時は“女”だった。血の様な赤いランドセルを背負っていく。
学校に嫌いな奴が居た。その奴が僕が初めて殺した奴。

計画は至って簡単。給食で使う半透明な手袋を貰う。そして、父さんが持っていた僕の手より少し大きい折畳みのナイフをこっそりと持っていく。
徒、それだけ。決行は朝、7時――。

―――――……‥

“7:00”

決行時間。僕はランドセルにナイフを忍ばせ急いで学校へ向かう。走って5分。歩いて10分掛かるか、掛からないか。