「三月くん」 私が名前を呼ぶと、三月くんは さっと、こっちを向いた。 ワクワクしてるのかな? 「ここ見て」 私はノートの端に小さく絵を書いて見せた。 「…ふはっ」 三月くんは慌てて手で口をふさいだけど、先生にバレてしまっていて怒られた。