練習が終わり、一輝に一緒に帰れないことを伝えてあたしは素早く片付けをした。


着替えてから、髪も一生懸命直した。


汗の処理も完璧!!…なはず。


あたしは緊張しながら、図書室のドアを開けた。




人はもうほとんど残っていない。


成宮さんをあたしはすぐに見付けて、隣の席に座った。


「ふふ♪かーわいー」


よく眠っている成宮さん。


起こしたいけど、起こしたくない。


そんな居心地のいい空間。


もう少しだけ近付きたくて、あたしは椅子に座り直した。


でもそのガタッて音で、成宮さんが目を覚ましてしまった。