「なぁ~んだ……結構色んなところにセーブポイントあるんだね」




つまらなさそうに、樹里が言った。


いや、セーブポイントは、多い方が嬉しくない?


だって、その方が死ぬ確率低いし…。




ゲームは下手だけど、小学生の頃はまあまあやっていたし、その位は分かる。




そう思ったとき、廊下の曲がり角に人が何人がいた。




「あ、他のチーム見っけ!


人形の場所教えてあーげ……えっ…?」




最初は明るく言った樹里だったけれど、その表情は段々と驚きの表情に変わる。


樹里だけじゃない、綾も、私もー……。




だって、目の前には…。




戸川さんを殴る、飯島さんの姿だった………。


戸川さんは、意識はあるものの、頭から血が…………!!




「ちょ、やめなって美乃利!!」


「離せっっ!!!離せえええええっっ!!」


「きゃっ……!!」




加藤さん、川村さん、立岡さんが飯島さんを抑えているけど、


それでも、飯島さんは戸川さんを殴っている。