*華side*

グスッ
「ひっく、ふぇ」
「華…ゴメン、あたしのせいで……。」
「んーん、あたしがひっく、悪いの……」
あたしこそ、結衣に謝りたいよ…。また、胸貸りちゃってゴメン…(泣)
「また付き合わせちゃって、ゴメンね」
「次の恋、なんて気にはなれないよね…」
「あたし、マジで優紀に恋してた…」
今夜は、元彼のときより、泣いた。

* * *
あたしは、君を一目見たときから恋していたのかな。
今のあたしには、君がいなきゃ何もない。
好きなんだよ、この気持ち伝えたい…。

「なら伝えればいいじゃん‼︎何もしなかったら、キセキだって起こらないよ⁈
キセキを起こしたいなら、自分が行動しなきゃ‼︎」

そっか…ずっとクヨクヨしてたって何も変わんない。

「行ってくるよ‼︎」

あたしは結衣にそう、言い残して優紀のもとへと走り出した。