―――ピッピッピッピ




目覚まし時計が寝室に響く。


私は、まだ眠いのを我慢して立ち上がった。


時計には7時と針が記されていた。



少し隙間が空いているカーテンから、光が溢れ、私の体を光が包む。



この陽だまりが心地よくて、もう一度眠りそうになる。



でも、今日は黒龍に行かなくちゃいけないんだった、二度寝なんかしちゃいけない。



10時くらいになったら、家を出よう。



私は、服に着替える。



着慣れた、ピンクのフリルがついたワンピース。



それは、陽也さんにもらったワンピースだった。