―――その日の夜 「約束、忘れてないよな。」 「はい、もちろんです。」 私の家で私の作った料理を食べながら、私と陽也さんは話し合う。 「俺が、お前に自由をやった。」 足枷付きのね。 「お前は、俺だけを見てればいいんだよ。」 もちろん、だって私は貴方しか愛することを許されていない。 自由を我慢して、恋することを我慢すること。 仕方がない、だってこれは掟だから。 私の罪を償うために、自分の身を捨てなければならない。